新車を購入して一番嬉しい瞬間というのは納車されたときではありませんか?
ただ、そんなときに傷などを発見してしまったら気分も落ちてしまいますよね。
このような新車納車が行われたときにおいて、傷がついていた場合は保証されるのでしょうか?
こちらでは、新車を購入してから納車後すぐに発見した傷について補償されるのかということをみていきます。
納車前についた傷ならば補償される
納車前についた傷は補償されて当然ですが、納車前であることを必ず証明、もしくは相手に認めさせる必要があります。
納車を行う前の傷というのは、全面的に販売店側などが負うべき責任であり、これを補償しないとなれば取引という行為自体に疑いが出てしまいますよね。
そのため、あなたが関与できない納車前についた傷は補償されるべきであり、必ず補償を請求するべきです!
これを確実に行うためには細心の注意を払うことに尽きますが、その次の点においてはすぐに報告を行うことです。
どの程度の傷なら補償になるのか?
新車で購入したため、中古車とは比べられないほどの精度で傷の判定を行う場合が多いですが、実際にどの程度の傷であれば補償を請求するのか気になるところですよね。
一般に問題になる新車傷補償問題は、実際に見てみると些細な傷であり、新車で購入しなければ発生しないようなクレームばかりです。
これは洗車傷と言われるもので、特に黒い車体色で昼間に光の加減で気になる傷となる場合があります。
当然ながらこの程度の傷では補償の対象にはならない場合がほとんどです。
洗車傷でクレームを言うのは理不尽か?
ただ、新車は新車であるというだけで車体価格の2割を払っているともいわれている中で、些細な傷でさえも許せないという厳格度は納得できる面もあります。
そういったこともあり、特に神経質な方は納車前の洗車などはしないように販売店に言っておくこともお互いのために必要なことです。
自分でつける布拭きの傷と、販売店の担当者が付ける布拭きの傷では、新車価格を払っていることを考慮すれば必要以上に気にすることもあるでしょう。
傷を発見したら迷わずすぐに言うべき
納車前についた傷ならば補償されるということで解説してきました。
このことは相手にとっても重要な問題であり、納車されてから傷などがないかを確認するべきであり、多くの場合相手側からその打診があるはずです。
大切なのは相手を全面的に信頼して大丈夫ということを言わないことであり、この後に傷などを見つけても言及することが難しくなります。
傷がつくこと自体を完全に防ぐことは難しいですから、しっかりと補償されるようにこちら側の過失を作らないということは大切です。
雨や夜間など傷の確認が困難な時間帯は特に注意!
納車時に傷があるかどうかを確認することは車オーナーと販売店の義務ですが、視界が悪い状況での確認にはより一層注意が必要になります。
ここで視界が悪くなるような、雨や夜間に加えて、車体色が黒である場合にはさらに傷の発見が難しくなります。
また車体色の黒色は傷の発見ができない場合が多い反面、それ以外の場面で傷が目立ちやすい車体色なので、新車傷補償問題についてよく起こるのは車体色が黒で納車時の視界が悪いときです。
そのため、以上の条件がかなさるような納車タイミングにおいては、特に注意して傷を確認するか、もしくは納車時間を昼にお願いするようにしましょう。
次に納車からしばらくしてからの傷は補償されるのかをみていきます。
納車後は基本的に賠償されない
納車前についたということを証明できる傷についてはある程度補償されるということをお話してきましたが、納車後についた傷では補償されない可能性が高いです。
というのも納車後に気が付いた傷であって、それが納車前についた傷や欠陥であるというならば話は別ですが、納車後の傷まで補償していたら車屋はつぶれてしまいます。
重要になってくるのは、傷がついたのは納車前なのか、それとも納車後なのかという点です。
この前後を分けるのは、納車されたときですから、このときにしっかりと車の状態を確認しておかなければならないのは明白ですね。
そのためにも、車が納車されたときには傷がないかどうかは入念に確認しなければいけません。
さて、納車前ならば補償されるということですが、どのような補償を受けることができるのでしょうか。
補償は修理が一般的
納車前について傷について保証を受けるとしたら、現金による払い戻し、つまりは車体の値引きはとても難しい現状にあります。
そのため、何かしらのサービスでこの補償を代用するような状況になるでしょう。
補償について良くあるのは付属品などですが、要らない付属品をもらっても仕方がないために、できればそれ以外のサービスで補償を受けたほうが得な場合が多いです。
もっとも嬉しいのは、無料で点検や整備をしてくれる権利などは販売店側の都合上もサービスし易いことや、車検の点検はほとんどの場合に出費になりますので、それを節約できれば実質的にはお金を節約できます。
もちろんどうしても現金で払い戻しを依頼するなどで解決する場合には、それ相応の手続きを経ることで出来ないことはないですが、新車購入の契約を無効にするほどの事由なのかということは問われることになるでしょう。
現金の値引きが難しい理由
補償について払い戻しを受けることが難しいということは説明してきましたが、現金の値引きがなぜ難しいのでしょうか?
というのも、一般的に考えれば傷がついた新車であれば価値について相応の減額が考えられます。
そのため、現金の値引きというのは最も合理的な解決方法であると判断できます。
実は現金での値引きが難しい理由には、販売上のルールがあるためです。
新車を値引きするのは理由が必要で、一番大きな理由は競争状態にある場合に、値引きをすることで売り易くするというものです。
これの決済にはある程度範囲が与えられているものの、その範囲を逸脱することがとても難しいのです。
この範囲を超えるときには、上位の決済が必要であり、許可なしに値引きなどが出来ないという状況になります。
したがって、販売店では下取査定の評価をあげたり、または付属品をサービスすること、また車検や点検サービスなどによって代用することで、値引きを実現している現状にあります。
納車されたら必ず車の状態をチェック
最後に車を購入した場合に、納車されたときは車の状態を必ず確認するようにしてください。
少し厳しい言い方をすると、車の状態を確認して問題ないかを評価するのは購入者の義務です。
それを果たさずに後になって傷があったといっても、対応が難しくなるのは当然でしょう。
したがって、必ず車の状態は確認して、何か問題があったときには納車前に発生したものであることを指摘することはとても重要です。
その期間は限りなく短いので、忘れるということはないでしょうけれども、車は高い買い物なのでいつもより厳しくチェックするようにしてくださいね!