「車の小さな傷を補修するならタッチペン」と認識している人も多いですよね。
タッチペンは手軽に補修できることを売りにしていますが、実はちゃんと補修する難易度は高いんです…。
今回はあまり修復について知識が無い方に向けて、どうやったら手軽・簡単に補修できるかを解説します。
タッチペンを車に何も考えずに塗るのはNG!
タッチペンは便利ですが、「ただ塗ればOK!」のようなものではありません。
タッチペンは気軽に使って良い物ではなく、最低限の知識を持ったうえで準備を行い、車の補修に役立てるものです。
また、タッチペンの補修は応急処置にすぎません。簡単に出来る補修は簡単に落ちてしまいます。
そのうえでどうしても補修をしっかりと持たせたいならば、それ相応の対策をする必要がありますが、アクリルの合成樹脂であるために、長期的な補修にはならない点は知っておいてください。
タッチペンは応急処置だがポテンシャルは高い
タッチペンをただ塗るだけではダメで、それではただキズ部分に塗料を盛るだけになってしまいます。
ほとんどの方はこの状態で補修したと思っているかもしれませんが、実はこの盛り上がっている塗料は削らないといけないのです。
しっかりと削って仕上げることで補修後を目立たないようにすることができ、タッチペン本来の性能を発揮することが出来るようになるわけです。
つまり、「傷に塗って終わり」という状況で終わることなく最後まで補修をすれば、しっかりとした補修が出来るポテンシャルを持っているということになります。
タッチペンを上手く塗る前の準備
タッチペン補修に必要なものですが、タッチペン以外にも必要なものは多くあります。
- 時間1週間
- マスキングテープ
- 脱脂スプレー
- クロス
- 小さい筆
- 紙やすり#800・#1000・#1500
- コンパウンド
- ワックス
簡単お手軽じゃないですよね。
簡単に補修できます!というのは嘘まで言いませんが、素人にはハードルが高いものとなっています。
ただ考えようによってはお手軽ツールで本格的な補修が出来るということになります。
塗装は職人技です。
高度が技術が必要な処理をタッチペンが大きく貢献してくれることは、準備さえすれば素人でもそれなりの塗装が出来るという素晴らしい機会を得ているのです。
車に小さな傷を付けずに乗り続けるのは、運転がうまい人でも難しいことですから、傷の簡単な補修方法を知ることでさらにカーライフが楽しくなるでしょう。
【ステップ1】補修前の脱脂
次にタッチペンを使った素人でも良い補修が出来る手順についてお話していきます。
まず、車の傷を綺麗にして「脱脂」してください。
脱脂とは、車の傷においては表面に付着した油分を取り除くことをいう。脱脂は主にパーツクリーナーなど高純度のアルコールを利用することが多い。脱脂を行うことで塗料などの樹脂の密着性を高め、外観の質を高めるとともに塗装予後をよくすることが出来る。
なぜ脱脂する必要があるかというと、車のキズを補修するときのパテ的な役割をするタッチペン顔料をしっかりと定着させるためです。
これをせずにキズの補修を行うとせっかく綺麗に補修しても補修がはがれてしまったりしてしまうので大切の作業であり、脱脂が出来ているかでその後の質や塗装のもちが変わってきます。
脱脂にはパーツクリーナーを利用します。
車オーナーにとって最も知名度があるケミカルは「KURE」製品だと思いますが、潤滑油である「KURE556」以外にも、パーツクリーナーが販売されています。
名前も「パーツクリーナー」と、そのままで分かりやすいので間違えることはないでしょう。
なお、画像に注意点としてありますがゴムやプラスチックのパーツにパーツクリーナーは使用しないことに加えて塗装面にも使用できませんが、脱脂しなければ塗料もうまく乗りませんので一工夫必要です。
そこでクロスにパーツクリーナーをしみこませて拭くという形で、パーツクリーナーを軽く塗布するようにします。
パーツクリーナーは手荒れの原因にもなりますので、手に付かないように注意しながら作業を行うようにしましょう。
【ステップ2】マスキングテープで補修部分外を保護
次にタッチペンをぬって補修作業を実質的に行っていくわけですが、マスキングテープを使ってキズ以外のところにタッチペンが付かないように覆ってください。
タッチペンで補修するのはキズがあるところだけにとどめる必要があるからです。
脱脂に合わせてマスキングテープをしっかり張ることは大切な作業です。
塗装は下地処理が全体の質について大きく影響するため、玄人ほど下地処理をしっかりすることからも分かると思います。
下地がしっかりしていない場合には、何をのせてもうまくいかないのは物理的にも分かりますが、塗装の場合にはもっとシビアに見ることが重要です。
というのも、塗装の失敗は以前よりも外観を悪くする場合があり、塗装の失敗を回復させることはさらに手間を伴うからです。
そのため、タッチペンにおいても下地処理は重要で「気軽に使うものではない」ということがここでも明らかになります。
【ステップ3】タッチペン塗料を塗布
↓ソフト99のタッチペン動画「音が大きいので注意!」↓
次にタッチペンのペン先か少し太いのと、あまり補修に向いていないペン先がついているので注意が必要です。
タッチペンを使ってきれいに補修したい方は、ペン先を使わずに筆を使うことをおすすめします。
また、ペン先を使うにしても少しずつ塗っていくような形で、仕上げにはペンでならすような方法で、塗料に偏りが無いようにしてください。
イメージとしては、車のキズにたいしてパテを盛るような形でタッチペンを塗っていくことになります。
またタッチペンの重ね塗りの場合には、前に塗った塗料が乾いたうえで行うようにしてください。
【ステップ4】塗料が乾くまで1週間待つ
ここからタッチペン顔料が乾くのを待つので、1週間ほどの期間が必要になります。
ちなみに多くの方はタッチペンを塗ることで作業完了だと思ってしまうわけですが、このままだととても汚い状態で、まさに車のキズにたいしてペンを走らせただけ、パテを盛っただけという状態です。
タッチペン補修について否定的な意見が出るのは、この状態で補修完了と考えてしまう方が多いからなんですね。
実際には塗るだけなんてことはなく、ようやく作業も中盤というところなのです。
【ステップ5】乾いた塗料を削っていく
1週間経ったら、タッチペン顔料が乾くので、ここから削りの作業になります。
無駄に盛ったタッチペン顔料をヤスリで落とす作業になります。
なお、紙やすりは番号が小さいもののほうが目が細かく、番号が小さい順に使って仕上げていきます。
そして、注意して欲しいのが特に目が粗い小さい番号のヤスリのときには他の部分を削らないようにすることを注意してください。
基本的にはマスキングテープを使って保護しながらの作業が必要で、補修期間は車を利用しないことが大切です。
タッチペン補修に必要なものリストを思い出してください。一番最初に「時間1週間」とありましたよね?
紙ヤスリで仕上げていって、最終的にはコンパウンドで仕上げを行ってワックスがけしたら終了となります。
最後はあっさりとコンパウンドでワックスとしめていますが、ここで重要なのは塗装の色とタッチペンの色を必ず合わせることです。
そうでないといかにコンパウンドを利用しても、塗装の一部がぼやけるといった恥ずかしい状態になってしまいます。
下地処理のやすり掛けについて
塗装を行う場合には基本的に下地処理に多くの時間を使います。
この場合に傷が大きい場合は下地処理においてやすりをかけて、傷部分をならしておく必要があります。
こちらで詳しく解説しなかったのは、そのような大掛かりな傷の場合にはタッチペンでどうにかするというのは妥当ではないからです。
もちろん、下地処理の技術があればそれも可能になりますが、こちらではタッチペンを使って素人がうまく補修を行うことでしたね。
下地処理にボディの一部を削らなければいけない状況は、素人の作業域を超えていますので、そういった場合にはタッチペンで補修するよりも板金屋に持ち込むほうが失敗がありません。
塗装での失敗はさらに外観を悪くするということで、傷の程度で自分の手に負えるかを考えることは重要なことであり、下地処理に削りが必要なほどの傷ではタッチペン補修をあきらめることをおすすめします。
ソフト99の動画で一連の流れを復習
以上が、タッチペンを使ったときにちゃんと補修をするときの手順になります。
ソフト99の動画は音が大きいので、こちらの動画視聴にも注意が必要ですよ^^;
見てわかるように結構大変ですよね^^;
これを説明書に書いたらあんなにタッチペンは売れてなかったと思います。
まとめ|タッチペンを車に塗る方法
タッチペンは手軽に補修することが出来るのは事実として、その質については補修を行う人によってかなり変わってきます。
多くの方はキズにただ顔料を盛るところで終わってしまって、仕上げが出来ていない状態なのです。
ですから、しっかりと仕上げをしてあげることで、素人でも質の高い補修が可能になります。
途中でも申し上げましたが、ここまで補修できるのに安価で売られていることを考えるとタッチペンのポテンシャルは非常に高いといえるでしょう。
タッチペンで車をきれいに補修するうえで重要な点は「車体色と同じ色を使うこと」「下地処理をしっかり行うこと」ですので、上手く補修したい方は参考にしてください。
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